SAUNA & CURRY食べるサウナ:この一皿が生まれた理由
URIのカレーを作ったのは、合同会社NUTMEG代表の田中友規。本業はデザイナーで、もうひとつの顔がシンガポール料理研究家です。スパイスとハーブの料理を長く研究してきた人が、サウナの宿を作ることになって考えたのは、「サウナで汗を流したあとの身体は、何を欲しがるか」でした。
答えは、塩分とミネラル、ビタミン、そして香り。サウナで大量に汗をかくと、身体はそれらを欲し、同時に味覚や嗅覚が敏感になります。そこにスパイスカレーを置く。クミンやコリアンダーなどのスパイスが消化を助け、カプサイシンが代謝を高め、香り成分が嗅覚を研ぎ澄ます。無になった思考に、スパイスの香りと旨味が広がる。URIがこの一皿を「食べるサウナ」と呼ぶのは、冗談ではなく設計の話です。
使うのは久美浜周辺の食材。サウナのために開発した特製レシピを、手仕込みで作って、作りたてを急速冷凍する。だから各棟の冷凍庫に入れて、24時間、無人で出せる。冷凍は妥協ではなく、無人の宿でレストラン品質を出すための方法です。
HOW TOサウナ専用カレーの食べ方
所要時間の目安: 温め10分前後、食べる時間はご自由に
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冷凍庫から取り出して、PayPay
各棟の冷凍庫に、サウナ専用のスパイスカレーが入っています。種類により¥1,100〜1,400(税込)。取り出したら、備え付けの案内のQRコードからPayPayで決済。24時間いつでも。
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電子レンジで温める
パッケージの表示どおりに電子レンジへ。急速冷凍した作りたてが、解凍で戻ります。温めている間に皿を出して、手を洗っておく。
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皿に盛って、まず香りを
ライスとカレーを皿に。食べる前に顔を近づけて、スパイスの香りを吸い込む。サウナのあとの鼻は、普段の何倍も敏感です。クミン、コリアンダー、その奥の久美浜の食材の香り。
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手で食べる
右手の指先でライスにカレーを少し混ぜ、ひと口分をまとめて、親指で口の中へ押し出す。スプーンの金属味がない分、旨味とスパイスの刺激だけが残ります。指先の温度も、味のうち。
HAND“手食”が美味い理由
サウナで研ぎすまされた五感が感じ取る、スプーンのわずかな金属味。URIは旨味とスパイスの刺激だけを味わえる手食を推奨しています。パンフレットにそう書いてあって、最初は冗談かと思うかもしれません。でも、やってみると分かります。
金属味は、本当にある
金属のスプーンが酸や塩分のある料理に触れると、ごく微量の金属イオンが溶け出します。普段は気づかないレベルの味ですが、サウナのあとの舌は普段より敏感。カレーの酸味と塩気に、スプーンのわずかな金属味が乗る。それが「少し邪魔」だと分かる状態が、サウナ後の身体です。
手は、最初の味覚
南インドやシンガポールでは、バナナリーフの上のカレーを右手で食べるのが当たり前です。指先でライスとカレーを混ぜるとき、温度と質感が先に伝わる。口に入れる前に、手が味を知っている。シンガポール料理研究家が作ったカレーが手食を推奨するのは、その文化の素直な延長です。
やり方
- 手を洗う。右手だけでいい。
- 指先(第一関節まで)で、ライスにカレーを少しだけ混ぜる。
- ひと口分をまとめて、指先に乗せる。
- 指先を口元に運び、親指でそっと押し出す。
ターメリックの黄色が爪に残ります。洗えば落ちますが、しばらく残ったその色は、今夜の記念みたいなものです。
18:00 → 22:00自由時間の、カレーの置きどころ
18:00から22:00までは「URIの自由時間」。サウナを終えて、身体が戻って、お腹が空いてくる時間です。カレーをどこに置くかで、夜の形が変わります。
- 18:00
最後の外気浴が終わる。冷凍庫からカレーを出して、温める間に手を洗う。
- 18:30
カレー。手で。食べ終わったら皿を流しへ。しばらく何もしない。
- 19:30
日が落ちる。星空アプリを起動して外へ(7/12 京丹後星空さんぽ)。
- 21:00
もう1セット行くか、湯たんぽを準備するか(9/12)。
- 22:00
黒い箱を開ける(8/12)。
サウナの前に軽くカレーを食べて、サウナのあとにもう一度、という食べ方をする人もいます。冷凍庫に入っているので、何時に食べても作りたて。「食べたいときに、食べたいものを」がURIの食事の決まりごとです。


